研究活動

事業コンセプト(背景)

我が国の高度成長時代に作られた社会インフラは約50年の歳月を経て老朽化が進んでおり、すでに鉄道、高速道路のトンネル、その他構造物では老朽化に起因する事故が発生しています。

これに対して総務省はすべての自治体に対して「公共施設等総合管理計画」の策定を求めています。対応すべきインフラのうちコンクリート構造物は大きな部分を占め、その状況を継続的・客観的に把握し、必要な対策を講じることが今後強く求められます。

しかし、現状、コンクリート構造物の亀裂検査は技術者のハンマーによる打音検査が標準で、技術者の熟練度に依存する上、高所作業では安全性の確保や作業効率が悪いなどが課題です。また、建物や橋梁では点検が不可能な場所があり、新しい探傷技術が求められています。

私たちは、JRなどで鉄道トンネルの壁面崩落事故防止調査において「レーザー探傷技術」を活用している技術に着目し、大学との共同研究をベースに、技術の実証を行っている開発ベンチャー企業です。

レーザーによる内部探傷技術とは?

「レーザーによる内部探傷技術」とは、
コンクリート構造物の内部に潜んだ浮きや剥離などの欠陥を探し出す最新の非破壊検査技術のことです。

高くて澄んだ音を「健全」

低くて鈍い音を「欠陥」

原理は同じです。まずは、打音を聞く耳をレーザー干渉計に 置き換えます

レーザー内部探傷システムの実験・実証

滋賀県大津市大江高架橋の橋脚にて実証(国交省近畿地方整備局の視察)

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